WiMAX2+の、実測を知りたいと思いませんか?
WiMAXの理論上の速度(ベストエフォート)は、パンフレットやHPを見れば分かりますが、『実測』は公式に公表されていません。
でも本当に知りたいことって、『ベストエフォート』の速度ではなく『実測』なんですよね。
こちらの記事では、スピードテストによるWiMAX2+の実測を公開します。
WiMAXモバイルルーターは室内に弱いという風にも言われるので、あえて自宅内で測りました。
ぜひ参考にしてください。
\ WiMAX2+は実測が速い! /
もくじ
WiMAX2+の実測を公開します!
今回私はスピードテストで、モバイルルーターW06と、ホームルーターHOME L02の実測を測り平均値を出しました。
下り・上りともに、かなり速いです。
WiMAX2+の下り(ダウンロード)・上り(アップロード)平均値
DOWN |
UP |
|
W06 |
36 |
6.68 |
HOME L02 |
44 |
10.81 |
単位:Mbps
HOME L02は、W06の1.2〜1.6倍の速さが出ていました。
今回の検証では、平日と休日で実測に差が出るか・1日の中で時間帯によって速度が変化するかを調べました。
データは1時間ごとに2回ずつ計測し、2回の平均値をグラフ化することで、出来るだけ計測による誤差を少なくしています。
スピードテストを使って速度を測っています。
モバイルルーターW06の実測
まずはモバイルルーターの実測を解説します!
ルーターは『Speed Wi-Fi NEXT W06』、WiMAXにつなげた端末はiphoneXです。
平日と休日の通信速度の違い
下り(ダウンロード)から見ていきたいと思います。
縦軸は、速度(Mbps)です。
平日・休日ともに、お昼ごろ一旦速度が落ちるものの、使用量が多くなる夕方〜夜間にかけて速度が落ちていないことが分かります。
また日によって通信速度は変わるので、お昼の時間帯でも30Mbps程度出るときもあります。
次に上り(アップロード)の速度も見てみましょう。
上りもお昼ごろ一旦少し落ちますが、おおむね1日を通して同じくらいの実測でした。
グラフの元データとなる表も載せておきます(長いので、たたみました)
ホームルーターHOME L2の実測
続いて同じように、ホームルーターの実測を測ります。
ホームルーターは『Speed Wi-Fi HOME L02』、端末はiphoneXを使用しています。
平日と休日の通信速度の違い
こちらもまずは下り(ダウンロード)の実測から紹介します!
1日を通してかなり安定しているのが分かります。
W06は時間帯によって波がありましたが、HOME L02は、どの時間帯でも安定していました。
平日と休日を比べても、大きな差はありません。
続いて上り(アップロード)です。
上り(アップロード)は、全体的に10Mbpsを超えていました。
測るたびに10Mbpsを超えていたので、とても驚きましたね。
W06のグラフと見比べると、HOME L02の方が明らかにアップロードの速度が速いことが分かります。
こちらもグラフの元データとなる表も載せておきますので、細かい数値をみたい方はタップしてご覧ください。
\ 私も使っています! /
周波数による速度の違い
WiMAXのモバイルルーターは、2.4GHzと5GHzを選んで接続できます。
その時の状況に応じて、自分で周波数を選ぶことができるわけですね。
そこで、『Speed Wi-Fi NEXT W06』では、2.4GHzと5GHzでどれくらい通信速度に差が出るのかを比較しました。
何回かランダムに計測し、平均値を出したのがこちらになります。
周波数による、平均通信速度の違い
DOWN |
UP |
|
2.4GHz |
36.2 |
6.2 |
5GHz |
35.7 |
6.81 |
単位:Mbps
ランダムに計測してみたところ、明らかな差は見られませんでした。
ただ、キッチンで電子レンジが動いている近くでは明らかに速度が落ちたので、電波干渉を避けるという意味で室内では5GHzにしておいた方が安定するのは間違いないです。
通信モードによる速度の違い
通信モードは、HS(WiMAX2+)とHS+A(au 4G LTE)が使えます。
基本的には、HS(WiMAX2+)にしておいて、HSでは繋がらないエリアにいるときにHS+Aに切り替えて使います。
この通信モードの違いで、どれくらい通信速度が違うのか比較しました。
こちらもランダムに何回か計測し、平均値を出したのがこちらの表になります。
通信モードによる速度の違い
DOWN |
UP |
|
HS |
36.2 |
6.2 |
HS+A |
34.8 |
6.3 |
単位:Mbps
HS(WiMAX2+)の電波が繋がるエリアでは、特別大きな差は見られませんでした。
なのでHSが繋がるエリアにおいて、あえて月間で7GBまでのHS+Aを選んで使うメリットはないと考えます。
パフォーマンスによる速度の違い
またモバイルルーターは、パフォーマンスも変更できます。
パフォーマンス設定では、バッテリーの持ちと通信速度のどちらを優先するかを選ぶことができます。
パフォーマンスを変更しても、料金がUPすることはありません。
パフォーマンスは、ルーターによって呼び方は異なっていますが3段階になっているはずです。
モバイルルーターW06では、『バッテリーセーブ』『スマート』『ハイパフォーマンス』の3段階になっていて、デフォルトでは真ん中の『スマート』に設定されています。
バッテリーセーブ・スマート・ハイパフォーマンスで、どれくらい速度が変化するのか検証してみました。
パフォーマンスによる平均通信速度の違い
DOWN |
UP |
|
セーブ |
23.7 |
6.55 |
スマート |
36.2 |
6.2 |
ハイパフォ |
38.4 |
7.02 |
単位:Mbps
こちらもランダムな時間帯に計測し、平均値を出しました。
すると下り(ダウンロード)は、綺麗に数値がUPしているのが分かります。
つまり、自宅にいる時など充電の持ちを気にしなくていい時は、ハイパフォーマンスにした方が実測が速いということですね。
通信速度は、どれくらい必要?
最低、1Mbpsは必要です。
1Mbpsを切ると、WEBサイトを開くのも遅いですし画像表示に時間がかかったりと、使いにくいです。
イライラします。
なので最低1Mbps、3〜5MBpsくらいあれば普通に使えます。
まとめ
WiMAXは、進化しています。
詳しくは『WiMAXは地下鉄で使えるか検証! 』で紹介していますが、最新ルーターと数年前のルーターでは倍近く実測値が異なりました。
ルーターによる通信速度の違い
駅名 |
W06 |
W01 |
---|---|---|
門前仲町 |
①67 ②89 |
①33 ②20 |
葛西* |
①32 ②19 |
①14 ②18 |
北千住* |
①18 ②27 |
①15 ②5 |
広尾 |
①68 ②74 |
①8.1 ②16 |
単位:Mbps
なのでWiMAXは、最新ルーターを選んでいれば実測が遅いと思うことはないと考えてOK!
また、デフォルト設定でも十分電波状況がよい時は、設定を変更してもあまり大きな差はでないということも分かりました。
なのでモバイルルーターの場合は、デフォルト設定の2.4GHz・HS・スマートの設定でOK!
遅いと感じたら、周波数を変えたりパフォーマンスを変更するといいです。
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今回の検証で、ホームルーターはかなり安定しているということも、改めてよく分かりました。
モバイルルーターとホームルーターのレビュー記事も書いていますので、合わせて参考にしてください。
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